今日も1日お疲れさまです。
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2024年7月、パリオリンピックが開催中です。
運動が苦手な私から見れば、出場するだけでも凄いことだと思いますが、ここで絡んでくるのがSNS界隈での誹謗中傷です。
オリンピックに限らず、有名人へのこうした誹謗中傷は日常的に行われているのも事実です。
誰かがターゲットにされて炎上してるんですね。
パッと思いつく例としては、あまり聞いたことのないお笑い芸人がバラエティー番組に出てきた時に「あの人何しに来たの?」とか「トークつまらんから番組にいらない」とかをSNSで投稿する類です。
思いついた例が本題と逸れてしまいましたが、今回はスポーツ選手への誹謗中傷についての記事です。
パリ五輪で特に問題なのは、負けた選手に対してのSNS上での心無い投稿です。
正直なところ何故こんなことができるのか理解に苦しみます。
理解に苦しんでいるだけだと考察が進みませんので、3つの理由を挙げていきます。
1 勘違いした表現の「多様性」
2 意見の「多数派」の心理
3 令和の時代ならではの行動
1 勘違いした表現の「多様性」
「多様性」という言葉をよく耳にします。パリオリンピックの開会式でも話題になりましたね。
これは「表現の自由」や「個性」などと様々な言葉でも普段の生活の中に出てきます。
試合で負けた選手が悔し涙を流す画像を見て、「泣くほど悔しかったんだな」と思うことも「人前で泣くなんて情けない」と思うことも個人の自由です。「思うだけなら」です。
一方で、そうした「思ったことをそのまま口にする」ことはどうなのでしょう??
言葉は人を勇気づけることもあれば、人を傷つけることもあります。
SNSが普及し、自分の思ったことや言いたいことを伝えるのは簡単になりました。
それを表現の自由や多様性と勘違いして何も考えずにそのままSNSに投稿し、それが心無い言葉となることを理解していない、私はそんな風に思います。
SNSの心無い投稿は本人に届いて刃となって傷つけます。
「相手に聞こえるように悪口を言っている」のと同じです。自分がされたら表現の自由や多様性で納得できますか??
2 意見の「多数派」の心理
多勢に無勢という言葉のように、SNS界隈では「視聴回数」や「いいね」、「高評価」などの多くの支持が得られれば正論のように見えてきます。
先程の試合で負けた選手が悔し涙を流す画像の例でみると、「泣くほど悔しかったんだな」という内容にも「人前で泣くなんて情けない」という内容の投稿にもある一定数の「いいね」がつくと思います。
そうした支持の数だけで「自分は間違ったことをしていない」と勘違いするのです。
そして行き着く先は「自分は多数の人に支持されている、だから正しい」という思い込みから「みんなで渡る赤信号」(袋叩き)のような誹謗中傷に発展するのです。
結局、この例の場合は2つとも「誰もが思うであろう」ことに対しての共感というだけのことです。正しいかどうか、自分の意見が支持されているかということとは別問題として考えることが必要になってきます。
3 令和の時代ならではの行動
今は本当に便利な時代になりました。
その代わりに直接的な近所付き合いのような人間関係は希薄になりました。「隣人はどんな人かわからない」時代です。
SNSを使えば会ったことのない人でも共通の趣味で話せるし、著名な方とも手軽にメッセージのやりとりができる時代です。
動画のライブ配信でもすぐにコメントを読んでもらえる機会は、今では当たり前の光景です。ファンレターのようなものを送る人は少数になっているかもしれません。
人間関係の構築にSNSの比重が大きいといっても過言ではないでしょう。
そうした時代だからこそ、簡単にオリンピックの選手本人に自分の言葉が届きます。
応援の言葉と同時に心無い言葉も届いてしまいます。
好きな人間関係を構築できるといえば聞こえはいいかもしれませんが、時代が移り変わってもこれは全て自己責任です。
心無い言葉が自分にも返ってくるかもしれないという認識をもっておかないと、いつかどこかで痛い目に遭うかもしれません。
最後に
見方を変えれば、SNSは「多くの人に監視されている」ということでもあります。
また、SNSの投稿は簡単に消えません。何かをやらかした時の代償は非常に大きく、取り返しのつかないものになります。
実際にこうした誹謗中傷が原因で命を絶つという事件もあります。
「まさかそんなことで・・・」というのは加害者の理屈で、水に流せるものではありません。
便利なものほど使い方を知らないと危険だということを肝に銘じましょう。
個人的なことを最後に言いますが、試合に勝っても負けても、どんな情けない姿を見せても、選手にかける言葉はまず「お疲れさまでした」だと思います。
最後までありがとうございます。
それでは皆さん、今日も1日お疲れさまです。
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