投資詐欺の対策は?決めておきたいルール5選

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今日も1日お疲れ様です。

「2024年は投資の年」などと言われて数カ月経ちました。動画やSNS上では「○○円の含み益(もしくは含み損)」などよく見かけます。それと同時に「投資の詐欺で○○万円の被害」というニュースもよく見かけるようになりました。

何年か前までは高齢者層を狙った詐欺の手口がよく話題になってましたが、最近では20代の若い世代も狙われてます。ニュースを見て鼻で笑いながら「なんでこんなのに引っかかるんだろうね~」と思っている方も例外ではありません。むしろそういう人こそ危険だと思います。もちろん私も「絶対大丈夫」という自信はありません。

この記事では、株式投資をメインで行っている私が実際に設定しているルール(決め事)を紹介します。少しでも役に立ててくれたら嬉しい限りです。

私は投資を始めて7年経ちます。最初はつみたてNISAからでした。「何かあった時のため」という漠然とした不安から貯金癖があったので、投資に回す分の資金は確保できてました。

つみたてNISA(投資信託)に始まり、現在は国内株式とアメリカ株式にも投資しています。かれこれ7年経ちますが、投資の基本である「長期・積立・分散」を余剰資金の範囲からはみ出すこと無く運用しているので少しずつではありますが順調に資産が増えていってます。

さて、何故投資において自分のルールを設定する必要があるのかというと、これが詐欺から遠ざかる方法だからです。騙されないためには自分の中で何かブレない柱となるものを作ることを勧めます。そうしないと「こっちの投資先のほうが儲かるかも」など甘い話に乗ってしまう危険があるからです。

ランニングやウォーキングでもコースを決めて自分のペースでやりますよね??それと同じことをしています。

私が設定しているルールは以下の通りです。

メリットだけでなくデメリットも理解していること

【元本割れ一切なし!1カ月で簡単に100万円稼げます(この通知を受け取った方限定)】

などのようにメリットばかり強調することが詐欺の手口でありがちなことです。投資に限らずどんなことにもメリットとデメリットはあります。

これは株式で例えるのが分かりやすいです。

株式のメリットは購入した株式の株価が上がった段階で売れば大きな利益となること、持っていれば配当金が入る場合もあることです。「1株1000円で購入し1200円に上がった段階で売れば200円の利益が出る」といった具合です。会社の業績次第では株価も上がるし、保有しているだけで配られる配当金も増えることもあります。国内株式の場合、確定した金額から税金がかかるので約2割ほど利益から抜かれるのでもう少し低くなります。

一方でデメリットは、購入するタイミングが悪いと「1株1000円で購入したものが800円に下落し、さらに業績悪化で配当金も無くなる」といったことになる場合もあります。ダメージを最小限に抑えるためにここで売却(損切り)すると残るのは800円で200円の損金(元本割れ)となります。場合によっては会社の不正発覚でさらなる株価の暴落も起こり得ます。

この例だと「たった200円」と思うかもしれませんが、株式を1株だけ持って運用ということは少ないので、この損金の金額が10倍・100倍になるのはよくある話です。

メリットとデメリットは表裏一体です。やたらとメリットばかりを強調してくる広告・動画や投資商品は致命的なデメリットが何か隠されていると思うくらい警戒してもいいと思います。

リスクの許容範囲を具体的に決めること

これは「どこまでの損金(ダメージ)までなら問題ないか?」ということです。

ゲームで例えると「どのタイミングでHPを回復するか?」といったところです。人によっては半分くらいで回復する人もいれば、ギリギリまで回復せずにいる人もいますね。

ゲームと異なるのは「失ったHP(資産)はすぐに取り返せない」ことです。現実にそんな便利な回復方法はありません。そのため、ゲームのような「半分まできたら回復」というのは実はかなりのハイリスクだと思ってます。ゲームならそれくらいで丁度いいですが・・・。

いくら余剰資金で運用しているとはいえ、こうした損はしたくないはずです。私も株式を始めた当初は仕事の休憩時間に何度も株価のチェックをして「売ったほうがいいのかな??」など考え込んでました。この曖昧な基準を具体的な数値で決めてからはそんなことで時間を費やすことは無くなりました。

  • 「株価が3割以上下落したら売却(損切り)」
  • 「過去に不正があった企業は買わない(もし保有株式の企業で不正が発覚したら即売却)」

という基準を私は設定しています。不正のあった企業はその体質からなかなか抜け出せません。サービス残業まみれのブラック企業、表記を偽装していた企業、安全性のデータを改竄していた企業など、どことは言いませんが皆さんもどこかで聞いたことあるのでは??

具体的な数値やルールが決まっていれば上記の例でも「700円まで下がるまでは様子を見る」・「株価は1300円に上がっているけど不正が発覚したから即売却」となって余計に考え込む必要は無くなります。リスクの許容範囲は自分の資産とよく相談して決めましょう。後述しますが、他人と同じようにやってもうまくいかないこともあります。

他人と比べないこと

投資の形は人それぞれです。似たような考えや傾向の人はいますが、自分と全く同じ金額で投資をしている人はいません。これは投資を始めた時期や余剰資金の金額、投資先やリスクの許容範囲が個別で異なるからです。

動画やSNSで「新NISAの成長枠で200万一括で購入」や、「年間の配当金が200万を突破」などいろんな記事が目に入ってきますが、何も気にすることはありません。というか気にしたら負けです。上記のような記事を見ていると自分の投資金額なんて大したことないなどと思ってしまうかもしれませんが、何も気にすることはありません。そこで変な風に影響されて自分のペースを乱してしまうと、自分の描いた未来の資産の形成は程遠くなります。「自分よりもお金に余裕のある人が自慢しているだけ」くらいに思っておきましょう。こんな風に具体的な金額でマウントを取ってくるような人は反面教師にしてもいいかもしれませんね。お金に目が眩んだ人が寄ってくるだけです。

投資は自分のペースでやるものであって、時期が「早い」・「遅い」、金額が「多い」・「少ない」、投資先が「良い」・「悪い」などを誰かと比べるものではありません。自分の資産を管理できるのは他の誰でもなく自分自身です。こうした自慢話に耳を傾けないようにしましょう。

投資の目的をはっきりさせておくこと

多くの方が将来の資産の形成のために投資を始めると思います。その目的はお子さんの進学の学費であったり、両親の介護の費用だったり、自分自身の老後の蓄えだったり、月に数回豪華な食事がしたかったりと、多種多様な目的があるでしょう。

自分の資産を「いつまでに」・「どれくらい」の金額にするのかは自分の人生設計と深く関わってきます。人によってはその目的が20年以上先のことだったり、わずか2年先のことだったりします。

投資は早い段階で始めるに越したことはありませんが、出口となるところも考えておくことを勧めます。お金を増やすこと自体が目的にならないように気をつけましょう。

よく分からない分野には手を出さないこと

私は株式投資をメインでやってますが、投資には他にも国債や社債・不動産投資や金(ゴールド)などいろんなものがあります。自分の資産の範囲やリスクの許容範囲内というのは前提ですが、「よくわからないこと」への投資は危険です。株式でも何をしているのかわからないような会社への投資はしてませんし、何より投資の世界は「知らないほうが悪い」という厄介な世界です。

何も知らないのは詐欺師にとってカモです。

私自身も訪問販売で「ワンルームマンション投資」の勧誘を受けたこともあります。全く知らなかったので聞くだけ聞いて断ろうかと思ってましたが、予想以上に「やらないという選択はあり得ません」などとしつこく勧誘された過去(約5時間拘束)もあります。

後で調べてみたら全く儲けがなく、将来的な資産形成とは程遠いものを買わされるところでした。

幸い、今ではインターネット検索が充実しているのでネット記事や関連動画で簡単に調べられます。「わからないことはそのままにせずに調べてみる」ということは必要です。そうした厄介事が何もないことを常に願ってます。

以上5つが私が設定している主なルールです。

どれだけ準備をしていても100%詐欺に引っかからないということはありません。

私の場合は普段の生活でも服や雑貨を買いに行くときにすぐに店員さんがツカツカと寄ってきて「ついでにこれもどうですか?ポイントもついてお買い得ですよ??」と言われます。「コイツは押せばいける」と思われがちです。「自分は騙しやすそうな外見なんだ」という自覚をしてます。銀行でもキャッシュカード破損時の申請だけなのに変なブースに案内されるくらいですからね。この「騙されるかも」という自覚が投資の世界では丁度いい(むしろ標準装備)と思ってます。

こうしたルールを守っていれば、余計な情報に惑わされることもないし、変な勧誘に引っかかることも少なくなってくるはずです。よく言われてますが、そんなメリットばかりの良い話はこの世界のどこを探しても存在しません。

自称・「自分は大丈夫」の方には、某ゲームの名言を届けたいと思います。

「そんな装備で大丈夫か??」

最後に、私が株式投資や投資信託の運用を学んだ著書をいくつか紹介して終わりにしたいと思います。購入したのは何年か前ですが、今でもよく分からなくなったときに読み返すことのあるくらい重宝してます。



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最後までありがとうございます。

それでは皆さん、今日も1日お疲れ様です。

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