ロピアでの不適正表示についての3つの考察

関連記事:ロピア、74店舗で不適正表示 菓子や食品、原産地示さず(共同通信) – Yahoo!ニュース

今日も1日お疲れさまです。

私の勤務先でも安さで話題に上がっていたロピアという店舗で不正が記事になってました。

他の競合店舗と比べても価格が安く、すぐにお客を奪われてしまうなど上層部は危機感を持ってロピア対策チラシなどやっていたくらい厄介な競合店の一つでした。

しかし事態は急転、今までの信用を大きく崩す問題が浮き彫りになりました。

ウィキペディアで簡単に調べてみても過去にも悪さをしていたようですね。

関連サイト:ロピア – Wikipedia

同業に勤める身としても他人事とは思えないので、この問題がどうして起きたのか考察していきたいと思います。

※あくまで個人の推測です。

私が注目しているのは主に以下の3つことです。

・企業(上層部)の体質(不正の捉え方)

・教育方法(周知徹底という便利な言葉)

・実績への執着

順番に見ていきます。

企業(上層部)の体質(不正の捉え方)

過去の不祥事(会計せずに従業員が商品を持ち帰る)の部分をみて想像がつきます。

「バレなきゃいい」という考えです。

本来なら、今回にしても過去の不祥事にしても、何か不正があったら「どうしてこうなったのか?」の原因究明が原則です。多くの人に迷惑をかけたわけではないから、被害の金額が小さいから、知らなかったから許されると理屈は通りません。

万引きした高校生の親が「子供のやったことだから大目に見てほしい」と言っているのと同じです。大目に見るかどうかは店側です。

今回の問題は食品表示の問題が主たるものです。そうした表示の法律に関して「知らなかった」というのが疑問です。うまく誤魔化して「知っててやっていた」、「買う側はそこまで見ていない」という考えでいたのでは??

加えて言えば、こうした部分で不正があるということは、肉や魚の生鮮食品や味付商品のアレルギー表示もお粗末な管理なのでは??と思ってしまいます。

教育方法(周知徹底という便利な言葉)

その一方で「こうした表示のルールをよく知らない」という人もスーパーでは働いてます。昨日今日に入ったばかりの学生アルバイトやパートさん、春入社の新入社員も入って2カ月程度の6月の段階ならまだ何も知らないかもしれません。

そもそも自分やその周りにアレルギーの人がいないと、こうした食品表示のことへの興味や関心もありません。

コンプライアンスの環境が整っている企業なら、こうしたことは研修で教えるはずです。社員ならどこか研修センターみたいな場所に集まって一斉に研修を、パートさんやアルバイトなら最初の「受け入れ動画を見せる」という具合で一番最初に教えるものです。

ロピアも従業員数1000名以上の企業なので小さな企業ではありません。こうした環境を整えてないのはおかしな話です。

研修とかが無いとしてもこうしたことを実際の店舗で商品を交えて教育するのは先輩の社員や店長・副店長です。しかし彼らも暇ではありません。私の勤務先でも「研修で学んだから(特に教えなくて)いいよね??」や「また今度教える(今度がいつとは言ってない)」といったこともありましたし、転勤してきた後輩の社員が「研修でやっただけで詳しいことは・・・」なんてこともありました。

私の場合は最初の上司がそうした表示や添加物に関して細かく教えてくれる人だったので問題ありませんでしたが、そういうことを教えてくれる人じゃなかったら知らないままだったと思います。

「不正はダメだ」という時に便利な言葉が全従業員への「周知徹底」です。全員が全員に漏れなく教育しますというように聞こえますが、実際は何の計画もなしに「やっとけよ!!」の丸投げだったりします。今回のロピアの件では、こうしたことも全部丸投げしていたのでは??

実績への執着

店舗はボランティアでもなんでもなく事業です。最終的には結果を出さないといけません。

1円でもお店の売上を上げようとする執念は大事です。売上がなくては何も始まりません。

しかし、「薬も過ぎれば毒」というようにやり過ぎてはいけません。

ロピアでは高い売上・利益(実績)を出すという目的が、「結果出すためなら何やってもいい」といった具合でルール度外視になっていたのではないかと思います。

実績に執着してまわりを放置したが故に今回のことは起きたのではないでしょうか??今後の対応次第ではさらに大きな問題になるかもしれません。今回の件で農水省にマークされましたからね。

最後に

こうした企業の不正は同業他社が反面教師として、再度研修を行ったり、時間を作って全員に教える本当の意味での「周知徹底」をすることになります。

競合として現れたロピア自体に行ったことはありませんが、どこの競合でもお客との真っ当な商売を行うのが基本であり奥義です。客商売に王道はあっても近道はありません。手の届かないような実績を出している人や企業はそうした基本の積み重ねを何年・何十年とやってきているのだと思います。

至極真っ当な商売を、これを再度自分自身の肝に銘じて今回の考察は終わります。

※繰り返しますがあくまで個人の推測です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

それでは皆さん、今日も1日お疲れ様です。

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